その言い方、相手に失礼な印象を与えていませんか?
相手の意見に対して賛成・反対を伝える表現として、I (don’t) agree.や I disagree.がありますよね。
これらはシンプルでよく使いがちなフレーズですが、状況によっては相手に失礼な印象を与えてしまう可能性があります。
特に、相手の意見に反対する時は注意が必要です。
そこで今回は、「賛成・反対・どちらでもない」を表すときに使える英語表現と、相手に失礼な印象を与えないために気をつけることを紹介します。
「今まで普通に使ってたけど、失礼だったかも」と思った方は、必見です。
「賛成」を表す英語フレーズ
はじめに、相手の意見に対して「賛成」であることを伝えるフレーズを紹介します。
agree with ~:〜に賛成
I agree with ○○で「〇〇に賛成です」となります。
〇〇の部分には、you・him・her・them などの人称代名詞や、your opinion(あなたの意見)・his idea(彼のアイデア)といった名詞が入ります。
- I agree with your opinion.
(あなたの意見に賛成です。)
totally agree:大賛成
totally(完全に)が入ると、「大賛成である」といった意味になります。
I agree よりも強い賛成を表すことができます。
この場合も with の後に名詞を入れることで、何に賛成かを表すことができます。
- I totally agree with their views.
(彼らの見解に全面的に賛成です。)
partially agree:部分的に賛成
partially(部分的に)が入ると、「部分的に賛成である」という意味になります。
こちらは I (totally) agree よりも控えめな賛成といったニュアンスです。
- I partially agree with your idea.
(あなたのアイデアには一部賛成です。)
I’m (all) for it:(大)賛成
こちらも I agree と同じく「賛成」を表す表現ですが、どちらかというとカジュアルな表現になります。
また、all が入ると「大賛成」となります。
- I’m all for that.
(大賛成です。)
That’s a great idea:素晴らしいアイデアですね
That’s a ○○ idea. で「〇〇なアイデアですね」といった意味になります。
〇〇に入る単語は great(素晴らしい)の他にも、excellent(最高な)、good(良い)、fine(良い)などがあります。
- That’s a good idea.I would like to get more information.
(それはいい考えですね。詳しく聞かせてください。)
I’m right with you:全く同感です
right には「正しい・合っている」という意味があるので、I’m right with you. で「あなたに同感(賛成)です」となります。
- I’m right with him.
(彼に賛成です。)
「反対」を表す英語表現
つづいて、相手の言ったことに対して反対であることを伝えるフレーズを紹介します。
相手の意見に反対であると言う場合、I don’t agree や I disagree といった表現を使うと、直接的すぎて失礼な印象を与えてしまう可能性があります。
反対であることを伝える場合は、相手の意見を尊重するためにも、はじめに相手の意見を受け入れてから自分の考えを伝えるようにするといいです。
That’s a good point, but:それはいい考えですが
That’s a good point(それはいい考えですね)と一度相手の意見を肯定してから、but に続けて自分の意見を伝えると否定的な印象が和らぎます。
but の後には、I think ~(〜と思います)や I believe ~(〜と思います)などを使うといいです。(believe は think よりも強い確信を表します。)
- That’s a good point, but I think exsperince is more important than education.
(それはいい指摘ですが、私は教育よりも経験の方が大切だと思います。)
I see what you mean, but:あなたのおっしゃっていることは分かりますが
I see what you mean で「言わんとすることは分かります」といった意味になります。
こちらも but の後に自分の意見や考えを伝えます。
- I see what you mean, but I think we need to reduce operating cost.
(あなたのおっしゃることは分かりますが、まず作業コストを下げる必要があると思います。)
I see where you’re coming from, but:あなたがそう言う理由はわかりますが
see where ~ is coming from で「〜が何に由来しているのかわかる」という意味になります。
したがって、I see where you’re coming from は「あなたがどうしてそう言うのかは分かります」となります。
- I see where you’re coming from, but don’t you think investment in R&D is more important.
(あなたがそうおっしゃる理由はわかりますが、研究開発への投資の方が重要だと思いませんか?)
「どちらでもない」を表す英語表現
さいごに、賛成でも反対でもない、「どちらでもいい」と言う場合に使える表現を紹介します。
各フレーズで微妙にニュアンスが異なるので、状況に応じて使い分けてください。
either is fine:(2つのうち)どちらでもいいです
選択肢が2つある場合に「どちらでもいいよ」と言う場合は、either is fineを使います。
選択肢が3つ以上ある場合は使えないので注意してください。
その場合は either(どちらか一方の)ではなく、anything(何でも)やwhichever(どれでも)を使います。
- Either one will be fine.
(どちらでも結構です。)
- Anything is fine.
(なんでもいいよ。)
It doesn’t matter:なんでもいいよ
matter は「問題である」という意味なので、It doesn’t matter は「それは問題ではない」、すなわち「どっちでも(なんでも)いいよ」となります。
こちらは選択肢の数に関係なく使えます。
- It doesn’t matter either way.
(それはどちらでも構いません。)
It makes no difference:どちらでもいい
make difference は「違いが生まれる」という意味なので、It makes no difference は「違いがない・どちらでもいい」となります。
- It makes no difference to me.
(私はどちらでも大丈夫です。)
It’s up to you:あなた次第です
up to ~ は「〜次第で」という意味なので、It’s up to you. で「あなた次第です・あなたに任せます」となります。
また、似たような意味の表現に「It depends on you.(あなた次第です)」があります。
It’s up to you は相手に決断を委ねるのに対し、It depends on you は相手の状況に従って「私」が決断するといったニュアンスになります。
- It’s up to you to tell the truth.
(本当のことを言うかどうかは本人任せです。)
参考:KOTANGLISH
まとめ:自分の意見を英語で伝えよう!
以上が相手の意見に対して「賛成・反対・どちらでもいい」を伝える場合の表現になります。
いろいろ紹介しましたが、大切なのは相手の意見を尊重することです。
たとえ自分が相手の意見に反対であっても、直接的に I don’t agree などと言うと相手に失礼な印象を与えかねません。
相手の意見も理解しつつ自分の考えを伝えることができれば、多少文法や発音が間違っていても問題ないでしょう。
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