
この記事では、「日本人が英語を話せない理由」を私自身の経験をもとに紹介し、さらに英語を話せる様になるためにどうしたらよいかを紹介します。
「日本人は英語を話せない」ということはよく聞きますよね。
実際、TOEICで900点以上を取っている人でも英語がほとんど話せないという人は多いです。
では、一体なぜ日本人は英語を話せないのでしょうか。
これには、日本人の国民性や日本の英語教育などが影響しています。
日本人が英語を話せない理由を理解することが、それらを克服して英語を話せるようになるための第一歩になりますよ。
目次
日本人の英語力はどれくらい?
「日本人は英語を話せない」とよく言われますが、そもそも日本人の英語力は、他の国々と比較してどの程度なのでしょうか。
これについては、以下の記事で詳しく紹介されています。
参考 Rare Job English Lab
上記の記事では、日本人の英語力をTOEFLのスコアで比較しています。
英語が母国語ではない国のうち日本は30位、アジアでは18カ国中15位とあまり良い結果ではありません。
TOEFLは、英語を母国語としない国の人たちを対象にしており、海外留学の際によく用いられます。
したがって、TOEFLを受験する人は、日本人の中でも英語を学びたいという意欲がある人たちです。
そのような人たちのTOEFL平均スコアが、世界で30位・アジアで18位ということは、日本人の英語力は世界と比べてかなり低いと言えるのではないでしょうか。
日本人が英語を話せない理由
ここからは、日本人の英語力が低い理由を具体的に考えていきます。
日本人の国民性
日本人は外国人と比べてシャイで大人しい人が多いです。
これは、日常生活においては必ずしも悪いことではありませんが、英語を勉強するという点においてはマイナスに働きます。
というのも、英語を勉強する目的は、英語を話せるようになることではなく、英語を使ってコミュニケーションを取れるようになることです。
英語が話せると、様々な文化や価値観を持った人とコミュニケーションが取れるので、知識を深めたり視野を広げたりすることができます。
英語は目的ではなくコミュニケーションを取るためのツールです。
関西人は海外で成功しやすいと言われますが、これは関西人の方が積極的でフレンドリーな人が多く英語が出来なくてもどんどん発言するためです。
恥ずかしがらずに積極的に英語でコミュニケーションを取ろうとすることが英語力を上げる第一歩です。
自意識過剰
私たち日本人は、自分の話す英語に自意識過剰なところがあります。
外国人が話すカタコトの日本語には寛容なのに、自分たち(日本人)が英語を話すときは、ネイティブのように完璧な英語を話せないとダメだと思ってしまいます。
その結果、自分の英語に自信が持てないため、英語を話せるのに話さなくなっているのです。
経験不足
日本で英語を話したいと思ったら、英会話スクールに通うか外国人の知り合いを作るくらいしか方法がありません。
そのため、英語を勉強している人の多くは、英語を話す経験が圧倒的に足りていません。
そもそも周りに英語を話せる人がいないため、「話す」練習ができないのです。
努力不足
英語を勉強している人の中には、「こんなに勉強しているのにどうして話せるようにならないんだろう」と思っている人がいるかもしれません。
しかしながら、そういった人は勉強量が圧倒的に足りていません。
日本語を話せる外国の人は、簡単に話しているように見えて相当な努力をしています。
日本人が英語を習得するために必要な時間は、およそ2000〜3000時間と言われています。
仮にオンライン英会話を1日1レッスン(30分)利用したとすると、2000時間勉強するには約11年かかる計算になります。
つまり、英語が話せない人のほとんどは、勉強時間が圧倒的に足りていないのです。
参考 ペラペラ部
文法を重視した英語教育
日本の英語教育は、文法の比重が大きく、リスニングやスピーキングが圧倒的に足りていません。
さきほど、英語が話せない理由に経験不足を挙げましたが、学校教育においても「話す」経験が不足しているのです。
そのため、学校のテストはよくできるが実際の会話はできないという人が増えてしまっています。
また、中学や高校の英語教師で、流暢に英語を話せる先生は少ないです。
そのため、発音が間違っていても指摘されないし、実際には使われない教科書英語を学ばされることも多いです。
これに気づかないまま勉強を続けていると、いつまでたっても英語を話せるようになりません。
カタカナ英語に慣れ過ぎている
日本のカタカナ英語は、実際の英語とは発音や意味が異なるものが多いです。
英語を話すうえで、正しい発音は必ずしも必要ではありません。
しかしながら、コミュニケーションを取るために最低限相手に伝わる程度の発音は必要です。
英語を話すときに、間違った用法でカタカナ英語を使っていると通じなかったり誤解を生むことになってしまいます。
英語には日本語にない音がある
日本人は英語の発音が苦手です。
その理由のひとつは、英語には日本語にはない音があるためです。
[r]や[th]の発音は、日本語にはなく舌の使い方が難しいので、正しく発音するためには練習が必要です。
英語を話せるようになるために
ここまでは、日本人が英語を話せない理由を見てきましたが、では英語を話せるようになるためにはどうすればよいのでしょうか。
以下でその方法を具体的に紹介します。
日本語が下手な外国人を思い浮かべる
1つ目の方法は、日本語の下手な外国人を思い浮かべることです。
さきほど、英語が話せない理由で恥ずかしがること・自信がないことを挙げました。
したがって、英語を話せるようになるためにはまず自分の英語に自信を持つ必要があります。
自信をつけるためには、(あまり褒められる方法ではないかもしれませんが)自分より下手な人もいると、自分に言い聞かせるのが効果的です。
自分より英語が下手な人や、日本語が下手な外国人を思い浮かべることで、自分の英語はそこまで下手じゃないという自信が湧いてきます。
恥ずかしくなくなるくらい練習する
それでも恥ずかしいという人は、恥ずかしくなくなるくらい練習(勉強)しましょう。
自信を裏付けるのはやはり練習です。
スポーツ選手には自信かが多いですが、その自信は圧倒的な練習量から来ています。
自分が誰よりも努力しているという事実があるから、自分のスキルに自信を持っているのです。
英語を話す機会を増やす
最後の方法は、英語を話す機会を増やすことです。
いくら努力して自信をつけても、間違った方法では意味がありません。
英語を話せるようになるためには、やはり実践が大切です。
日本で英語を話す方法としては、以下のものがあります。
- 英会話スクールに通う
- オンライン英会話を利用する
- ランゲージ・エクスチェンジのMeet Upに参加する
- 観光地で外国人に話しかける
- HUBで外国人に話しかける
- ジムで外国人に話しかける
- マッチングアプリで外国人の友達を作る
また、外国人と話す以外に、日本人の友達と英語で会話する方法もおすすめです。
簡単なあいさつでいいので毎日1言英語で話しかけると、恥ずかしさにも慣れて英語に対するアレルギーがなくなります。
まとめ
世界の国々と比較して、日本人の英語力はかなり低いです。
日本人が英語を話せない理由としては、以下のようなことが挙げられます。
- シャイで大人しいという日本人の国民性
- 自分の英語に自信が持てない
- 英語を話す経験が不足している
- 努力が足りていない
- 文法を重視した英語教育でスピーキング力が上がらない
- カタカナ英語に慣れているため、発音や意味を間違って使っている
- 英語には日本語にない音があるため発音しづらい
以上の原因を踏まえて、日本人が英語を話せるようになるためには以下の方法がおすすめです。
- 自分より英語や日本語が下手な人を思い浮かべて自信をつける
- 恥ずかしくなくなるくらい勉強する
- 英語を話す機会を増やす
これらを実践して、英語でコミュニケーションを取れるようになりましょう!
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