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【感動】バスケ殿堂入りしたスティーブ・ナッシュからのメッセージ【英語学習】

【感動】バスケ殿堂入りしたスティーブ・ナッシュからのメッセージ【英語学習】英語学習
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スティーブ・ナッシュという選手をご存知でしょうか?

NBA好きの人なら一度は彼のプレーを見たことがあるかと思います。

スティーブ・ナッシュは1996年にNBA入りし2015年に現役を引退しています。

2度のシーズンMVP、5度のアシスト王、そしてオールスター出場8回という輝かしい成績を残したナッシュは、2018年3月にバスケットボール殿堂入りを果たしました。

殿堂入り式典で行ったナッシュのスピーチが感動的だったので、今回はその名言の一部を紹介します。

スティーブ・ナッシュの経歴

スティーブ・ナッシュの経歴

スティーブ・ナッシュは、1996年にNBAドラフト1巡目15位でフェニックス・サンズに入団しました。

1998-1999シーズンにはダラス・マーベリックスに移籍しましたが、マブスでは、ダーク・ノヴィツキー、マイケル・フィンリーという2人のスターの影に隠れていました。

2004-2005シーズンにサンズに復帰すると、ナッシュは一気に才能を開花させ、前年までリーグ最下位だったチームをリーグ1位にまで押し上げます。

ナッシュは、サンズの超攻撃的なオフェンススタイルと完璧にフィットし、2005年、2006年と2年連続でシーズンMVPを獲得しています。

しかしながら、ナッシュ率いるサンズはNBAファイナルに進出したことがありません。

というのも、サンズの「ラン&ガン」スタイルは、レギュラーシーズンではその威力を最大限に発揮しますが、試合の流れがスローダウンしハーフコートゲームがより重要となるプレーオフでは、十分に威力が発揮されないからです。

当時のサンズは、デフェンスをあまり重視しておらず、ナッシュ自身もオンボールデフェンスが苦手でした。

その結果、プレーオフではディフェンスに定評のあるサンアントニオ・スパーズに、2005-2006シーズンから2007-2008シーズンまで3年連続で敗れています。

その後、2012-13年からロサンゼルス・レイカーズに移籍しますが、ケガに悩まされて十分な活躍ができず、2015年の3月に現役を引退しています。

スティーブ・ナッシュの功績

スティーブ・ナッシュの功績

さきほども少し述べましたが、ナッシュはキャリアを通して2度のシーズンMVP、5度のアシスト王、8度のオールスター選出を果たしています。

これだけでも素晴らしい成績ですが、加えてナッシュは1シーズンでFG50%以上・3P40%以上・FT90%以上の確率を同時に満たす「50-40-90クラブ」を歴代最多の4シーズン達成しています。

以上のことから、ナッシュが歴代トップ5に入るシューター兼パッサーであることがわかります。

また、ナッシュのキャリア通算成績は以下のとおりです。

アシスト数の多さに加えて、FGパーセンテージ、3PTパーセンテージ、FTパーセンテージが突出しているのがわかるかと思います。

平均得点14.3
平均アシスト数8.5
平均リバウンド数3.0
平均スティール数0.7
平均ターンオーバー数2.9
FG%49
3PT%43
FT%90
TS%(True Shooting percentage)60.5

殿堂入り 〜 そして子どもたちへメッセージ

さいごに、スティーブ・ナッシュが殿堂入り式典で行ったスピーチをご紹介。

個人的に名言だなと感じた部分を解説します。

Hall of fame ~ バスケットボール殿堂

Hall of fame というのはスポーツなどの専門分野における「殿堂入り」を意味する単語で、バスケットボールにおける殿堂入りは「The Naismith Memorial Basketball Hall of Fame(ネイスミス・メモリアル・バスケットボール殿堂) 」と呼ばれています。

ちなみに、このバスケットボール殿堂入りには、NBA選手だけでなく指導者やレフェリー、その他バスケットボールに多大な功績を与えた人物が選出されます。

スティーブ・ナッシュのメッセージ

スティーブ・ナッシュは、2018年3月にバスケットボール殿堂入りを果たし、同年9月に行われた殿堂入り式典でスピーチを行っています。

スピーチ全体としては、自身の経歴を振り返るとともに、家族やチームメイト、スタッフへの感謝を伝える内容になっていますが、スピーチの最後にバスケットボールをプレーする子どもたちへメッセージが語られています。

このメッセージが感動的だったので、以下で紹介します。

“Find something you love to do. Do it every day. Be obsessed.Balance can come later.”

最初のsomething you love to do は「自分が大好きなこと」という意味です。

つまり、「自分が大好きなことを見つけ、それを毎日取り組みなさい」とナッシュは言っています。

また、「夢中になりなさい。バランスは後からとれるようになるから」とも言っています。

あれこれ考えず自分の好きなことに夢中になれば、結果は後からついてくるということを伝えているのです。

実際、NBAでのナッシュの全盛期は30代に入ってからでした。

入団当初はスター選手ではなく、毎日体育館に行ってトレーニングをしていたとスピーチ内で語っています。

“Use your imagination.Put pen to paper.Declare your intentions.Set small goals.Knock them off, set more goals. “

use one’s imagination で「想像力を働かせる」という意味になります。

また、put pen to paper は「書き始める・筆を取る」という意味です。

したがって、この文では「想像力を働かせて目標を決め、それを紙に書いて宣言しなさい」ということを言っています。

さらに、Set ~ 以下では「小さな目標を立て、それをクリアしたらまた新しい目標を決めなさい」と言っています。

“Gain momentum.Build confidence.Grow a deep belief.Outwork people.Play the long game.You don’t have to be the chosen one.”

momentum は「勢い」、confidence は「自信」、beliefは「信念」という意味の名詞で、outwork は「〜よりいい仕事をする」という意味の動詞です。

したがって、この文では「勢いをつけて自信を持ち、強い信念を持って周りよりいい結果を出しなさい。」と言っています。

また、the chosen one は「選ばれし者」という意味です。

レブロン・ジェームズがよく「The Chosen One(選ばれし者)」と言われているので、聞いたことがある方もいるかもしれません。

Play ~ 以下では「(それを)長く続けなさい。選ばれし者になる必要はない」と言っています。

ナッシュらしい言葉です。

“The secret is to build the resolve and spirit to enjoy the plateaus, the times when it doesn’t feel like you’re improving and you question why you’re doing this.
If you’re patient, the plateaus will become springboards.”

resolve は「決意」、spirit は「精神」という意味です。

「成功するためのコツは決断力とプラトーを楽しむ精神を築くことである」とナッシュは言っています。

platea(プラトー)」というのは「安定期・停滞期」という意味で、ここでは the time ~ 以下で「成長してないと感じたりなんでこんな事やっているんだろうと疑問に思う時」と説明されています。

また、springboard は「踏み台・きっかけ」という意味で、最後の文は、「プラトーを我慢強く乗り越えれば、それが成功への踏み台となる」と言っているのです。

遅咲きのナッシュだからこそ、説得力がありますね。

“Never stop striving, reaching for your goals, until you get there.

But the truth is, even when you get there, even when you get here, standing on this stage, it’s the striving, fighting, pushing yourself to the limit every day that you’ll miss and that you’ll long for.

You’ll never be more alive than when you give something everything you have.”

strive は「努力する」という意味で、1文目は「目標を達成するまでは、努力をやめてはいけない」となります。

さらに、2文目以降では「たとえ目標を達成しても、今度は努力してきたことを懐かしく思うようになる。全力を出し尽くした時にこそ、生きていることを実感できるんだ」とナッシュは言っています。

ここで、2文目に出てくるthere this stage は「目標を達成した時」を指しており、目標を達成しても、努力をし全力を出し続けることが大切だと言っているのです。

また、3文目の、never be more alive than when ~ は「(when ~ 以下)の時より生きていることを実感する時はない」、すなわち 「(when ~ 以下)の時、生きていることを最も実感できる」となります。

以上が、キャリアを通じて常に全力で大好きなバスケットボールに取り組んできたからナッシュからのメッセージになります。

まとめ

【感動】バスケ殿堂入りしたスティーブ・ナッシュからのメッセージ【英語学習】

いかがでしたか?

現在は、ブルックリン・ネッツでヘッドコーチを務めるスティーブ・ナッシュ。

引退した今でもバスケットボールを愛しているナッシュは、今後も私たちに感動を与えてくれることでしょう。

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