
「英単語が全然覚えられなくて悩んでいる」という方は多いですよね。
あるいは「英単語の覚え方のコツが知りたい」「おすすめの単語帳があれば教えてほしい」と考えている方も多いハズ。
そこで今回は、「英単語の効果的な覚え方」と「やってはいけないNG勉強法3つ」をご紹介します。
「10秒で1単語覚える」といった難しい方法ではなく、初心者でもカンタンにできる「コツ」です。
TOEIC885点の私が使っていた「おすすめの単語帳」も紹介していますので、単語学習で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
あなたに必要な語彙数はどれくらい?
具体的な勉強方法に入る前に、まずはあなたに必要な語彙数を確認しましょう。
いくら頑張って暗記しても、使わない単語ばかり勉強していては意味がありません。
目標を決め、それを達成するために必要な語彙力がどれくらいかをきちんと把握することが大切です。
たとえば、日常会話に必要な語彙力は1500〜3000語と言われています。
参考までに、中学英語で習う単語がおよそ1200語、高校卒業までに習う単語がおよそ3000語です。
したがって、日常会話ができるようになることが目標の場合は、少なくとも中学英語の単語はマスターする必要があります。
また、TOEICが目標ならスコアごとに必要な語彙力を確認するといいでしょう。
【英単語の覚え方】NG勉強法3選
つづいて、単語学習でやってはいけないNG勉強法を3つ紹介します。
あなたもついやってしまっていないか、チェックしてみてください。
NG勉強法1:紙に書いて覚える
単語学習は、ある程度の「量」が必要です。
いちいち紙に書いて覚えていては、時間がかかりますし効率のいい勉強法ではありません。
スペルを書いて確認するのはOKですが、学校の単語テストでありがちな「間違えた単語を10回ずつ書く」みたいな勉強法はNGです。
基本は目と耳と口で覚えるのがおすすめ。
単語帳を見ながら、同時にCDで聞いて発音すると効果的です。
NG勉強法2:意味を全部覚えようとする
英語には、1つの単語で複数の意味を持つモノが多いです。
しかしながら、これらの意味を一から十まですべて覚える必要はありません。
中にはめったに使われない意味・用法が含まれており、覚えても意味がないからです。
時間をムダにしないためにも、「よく使われる意味・用法」だけを暗記するのがポイントです。
NG勉強法3:1回で覚えようとする
「単語帳を1回読んで終わり」といった勉強法は完全にNG。
英語学習は筋トレと同じで、「毎日続けること」が大切です。
たとえば、「腹筋500回を1日」よりも、腹筋10回を毎日続ける方が効果が高いですよね。
英単語も同じで、無理して1日で全部覚えようとしても、すぐに忘れてしまって意味がありません。
「忘れないこと」を重視するなら、少しずつでもいいので「毎日繰り返し覚えること」が大切です。
【英単語の覚え方】忘れないコツ5つ
では、ここからは英単語の覚え方のコツを5つ紹介します。
英語が苦手な方でもできるモノばかりですので、ぜひ日々の学習に取り入れてみてください。
コツ1:耳で聞いて覚える
1つ目のコツは、耳で聞いて覚えること。
好きな音楽を何度も聴いていると、自然に歌詞を覚えますよね。
英単語も一緒で、単純に目で見て覚えるよりも、耳で聞きながら覚えた方が記憶に残りやすいです。
正しい発音も一緒に身につくため、実際の会話やリスニングでの聞き間違いもなくなります。
市販の単語帳にはCDが付属しているモノが多いので、CDを使って耳で聞いて覚えるのがおすすめ。
コツ2:発音しながら覚える
2つ目のコツは、発音しながら覚えること。
自分で発音できない単語は、「使える単語」とは言えません。
たとえば、「ビール」は英語でbeer(ビア)ですが、これをカタカナ英語で「ビール」と発音しても相手に伝わりませんよね。
相手に伝えるためには、正しい発音「ビア」を覚える必要があります。
また、自分で発音できない単語はそもそも聞き取れないので、発音を勉強することはリスニング力のアップにも効果的です。
コツ3:夜寝る前と朝起きた時に復習する
3つ目のコツは繰り返し復習すること。
おすすめは、その日覚えた単語を「夜寝る前と次の日の朝起きた時」に確認することです。
「暗記モノは夜」という言葉があるとおり、脳は寝ている間に記憶を整理します。
したがって、夜寝る前に単語を復習することで、記憶に残りやすくなるのです。
また、次の日の朝起きてから再度復習すると、より一層忘れにくくなっておすすめ。
晩5分ずつでもいいので、ぜひ試してみてください。
コツ4:フレーズで覚える
4つ目のコツは、フレーズで覚えること。
実際の会話で使われる「単語の組み合わせ」で覚えることで、そのフレーズが出てきた時とっさに意味を理解できるようになります。
たとえば、infulence(影響)という単語は、「have influence on 〜(〜に影響を与える)」という形でよく使われます。
この場合、influenceという単語を覚えているだけだと、とっさに意味を理解できませんよね。
すぐに理解するためには、「have influence on ~」というフレーズで覚えておく必要があります。
英単語には、このように「よく使われる組み合わせ」が存在するので、単語だけでなくフレーズとして覚えておくのが効果的です。
コツ5:英語のまま覚える
5つ目のコツは、英語のまま覚えること。
こちらは少し説明が難しいですが、英語をいちいち日本語に訳して覚えるのではなく、「場面や状況で覚えること」と理解してください。
たとえば、さきほどの「have influence on」というフレーズは、「have a bad influence on children(子どもたちに悪影響を与える)」とシーンを想定して覚えます。
そうすることで、「have influence on」が出てきた時、頭の中でいちいち日本語に変換せずに、英語を英語のまま理解できるようになります。
慣れるまでは少し難しいですが、単語をフレーズで覚えることで自然とできるようになりますので、ぜひ試してみてください。
おすすめの単語帳
さいごに、私がおすすめする単語帳を1冊ご紹介します。
ここまで紹介してきた5つのコツがすべて実践できる1冊ですので、「どの単語帳を使ったらいいかわからない」という方は参考にしてみてください。
システム英単語
「システム英単語」は大学受験用の単語帳ですが、英会話の勉強に非常におすすめです。
単語の意味だけでなく、実際の会話で例文が「ミニマルフレーズ」として紹介されているので、単語とフレーズをセットで覚えることができます。
音声もCD版とダウンロード版の2種類から選べます。
単語だけでなく、ミニマルフレーズも読み上げてくれるので、通勤中の勉強にも最適。
単語を「知っている状態」から、「使える状態」にしたい方は、システム英単語がおすすめです。
ちなみに、初心者向けの「システム英単語 Basic」と、中・上級者向けの「システム英単語」の2種類があるので、レベルに合わせて選んでみてください。
「使える単語」を増やそう!
記事のポイントをまとめます。
- 単語学習は、まず必要な語彙数を確認することが大切
- 紙に書いて覚える暗記法は効率が悪い
- 単語はよく使われる意味から優先的に覚えるのがベター
- 1日100単語よりも、毎日10単語ずつの方が忘れにくい
- 単語は目と耳と口で覚えると記憶に残りやすい
- よく使われるフレーズで覚えると、とっさに意味が理解できるようになる
- システム英単語のミニマルフレーズがおすすめ
以上です。
英会話の上達には、語彙力が欠かせません。
逆に言うと、語彙力が増えれば、表現の幅が広がってより英語が好きになるはず。
「英単語が覚えられない」と悩んでいる方は、ぜひ今回紹介した勉強法を試してみてください!
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