
この記事では、部活動やTOEICは就職活動において有利になるのか、私の実体験をもとにお伝えします。
大学3年生くらいになると、就職活動を意識し始めますよね。
「私は部活動をやっているから有利だ」
「TOEICのスコアを上げて就活でアピールしよう」
と思っている学生も多いのではないでしょうか。
正直に言ってしまうと、部活動をやっている、あるいはTOEICのスコアが高いからといって、必ずしも就職活動で有利になれるとは限りません。
就職活動では、「部活動をやっていた」、「TOEICのスコアが高い」という事実よりも、部活を通してどんな力を発揮したか、それが仕事にどう活かせるか、どうやって英語力を伸ばしたか、英語を使ってどんな仕事したいかといったことの方が重要になります。
そこで今回は、部活動やTOEICを就活でアピールするためにはどうしたらよいか、私の体験談をもとに具体的にお伝えします。
部活やTOEICは就活で有利になるのか
さきほど説明したように、部活動やTOEICは必ずしも就職活動で有利になるとは限りません。
インターハイで優秀選手に選ばれた、あるいは帰国子女で英語がペラペラという人は別として、単純に大学で部活をやっていた、TOEICが800点というだけだと、就活ではアピールできないのです。
部活動と就活
普段はあまり気づかないかもしれませんが、大学で部活動をやっている学生は以外と多いです。
友達の間では部活をやっているのは自分だけだったとしても、就活ではそうとは限りません。
就職活動では、人気の企業になればなるほどいろんな大学から学生が集まってきます。
大学の数が増えれば部活動をやっている人の割合も多くなるので、ただ単に部活をやっているというだけでは就活で有利にはなりません。
実際私も大学でバスケ部に所属していましたが、同期にも大学で部活をやっていたという人はたくさんいます。
したがって、就活で部活動をアピールするためには、部活動を通して何を学んだか・チーム内でどのような役割だったか・どんな力を発揮して何を解決したかが重要になります。
TOEICと就活
就活の足切りとして「TOEICのスコア〇〇点以上」というのを条件にしている企業はありますが、それ以外の企業ではTOEICのスコアはあまり関係ありません。
というのも、海外に行った経験がある人ならわかるかもしれませんが、「TOEICのスコアが高い」=「英語が喋れる」ではないからです。
実際私は大学院1年生の時にTOEICで885点を取りましたが、その後に参加した国際学会では、暗記したプレゼンの原稿以外ほとんど英語を話すことができませんでした。
つまり、TOEICのスコアが高いからといって英語を喋れるというわけではないのです。
そして、就活の面接官ももちろんこのことはわかっています。
したがって、単純に「TOEIC800点です」と面接で言っても、「すごいですね」で終わってしまいます。
就活でTOEICをアピールするためには、どうやってスコアを伸ばしたか・英語を使ってどんな仕事がしたいか・そのために今何をしているかを説明することが大切なのです。
就活で部活やTOEICをアピールする方法
では、ここからは具体的に部活動やTOEICのスコアを就職活動でアピールする方法を紹介します。
部活動
さきほど説明したように、就職活動で部活動をアピールするためには、部活を通して何を学んだか・チーム内でどのような役割だったか・どんな力を発揮して何を解決したかといったことを説明する必要があります。
例えば、私の場合は大学2年生からバスケ部に入部したので、同時期に入部した1学年下の後輩と仲が良いという事実がありました。
したがって面接では、「積極的に後輩と仲良くなって、チーム内で同期や先輩との間をつなぐ役割をした」「先輩に言いづらいことを自分が聞くことで、チームワークを向上させることに貢献した」といったことをアピールしました。
ここでポイントなのが、面接で話すことは必ずしも真実である必要はないということです。
実際私も、2年生から入部して後輩と仲が良かったというのは本当ですが、そのことがチームワークの向上につながったかどうかは正直言って微妙です。
しかしながら、「2年生で入部した」という他の人とは違う部分を利用することで、自分のチーム内での役割をアピールすることができるのです。
また、部活での役割や成果を話したら、それが会社でどう活かせるかを説明する必要があります。
せっかく部活で成果を出しても、仕事で活かせなければ会社側としては何の価値もありません。
私の場合は、「部活と同様に仕事でも先輩・後輩関係なく接することで、風通しの良い職場づくりに貢献できます」ということをアピールしました。
TOEIC
就職活動でTOEICをアピールするためには、どうやってスコアを伸ばしたか・英語を使ってどんな仕事がしたいか・そのために今何をしているかを説明する必要があります。
例えば私の場合は、「地道にコツコツ努力するのが得意だったので、毎朝30分英語を勉強すると決めて2ヶ月間で100点アップさせることができました」「英語を使って働くことに憧れがあるので、将来的には海外の研究所で働きたいです」「海外で働くために、現在はオンライン英会話で勉強しています」という話をしました。
ここでポイントとなることが2つあります。
1つ目のポイントは「地道にコツコツ努力するのが得意」という点です。
TOEICで高得点を取るためには、英語力以外にも目標設定やスケジュール管理、継続力が必要になってきます。
1文目で、「地道に取り組むのが得意・毎朝30分を2ヶ月続けた」と説明することで、単純な英語力だけでなく継続力があることや真面目な性格をアピールすることができます。
2つ目のポイントは「海外で働くために現在も勉強を継続している」という点です。
単純に「海外で働きたいです」と言うだけでは、聞いている方は「どうやって?」と疑問に思ってしまいます。
そこで、「海外で働くためにオンライン英会話を利用しています」ということを伝えれば、「この人なら海外に派遣しても大丈夫だろう」と思わせることができます。
以上をまとめると、就活でTOEICをアピールするためには「どうやってスコアを伸ばしたか自分の強みを交えて説明すること」「英語を使ってどんな仕事がしたいか、そのために現在どんな努力をしているか」を伝えることが大切です。
関連記事>>>TOEICで高得点を取るために必要な能力【大切なのは英語以外の能力です】
まとめ
いかがでしたか?
今回は就職活動において部活動やTOEICは有利になるのかについて、私の実体験をもとにお伝えしました。
部活やTOEICを就活でアピールするためには伝え方が重要です。
部活の場合なら、自分はどのような役割でどんな成果を出したか、それを会社でどう活かせるかが説明できなければアピールにはなりません。
また、TOEICの場合なら、どうやってスコアを伸ばしたか、自分にはどういう強みがあるか、英語を使ってどんな仕事がしたいか、そのために何をしているかを伝える必要があります。
部活やTOEICを就活で話そうと思っている人は、ぜひ今回紹介したことを考えてみてください!
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