
英語を使って仕事がしたい理系の方へ。
英語好きな方にとって、海外で働くのは憧れですよね。
しかしながら、理系の場合
「英語を使って仕事がしたいけど外資系企業はちょっと…」
「自分は理系だから、海外営業はハードルが高い」
と考えている人も多いのではないでしょうか。
英語を使って仕事がしたい理系の方には、ずばり海外売上の高いメーカーがおすすめです。
海外売上の高いメーカーなら、エンジニアでも、仕事で英語を使ったり海外出張に行ったりする機会が多くなります。
そこで今回は、英語を使って仕事がしたい理系エンジニアにおすすめな業界・仕事を紹介します。
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目次
理系が英語を使って働ける業界3選
さきほどお伝えしたように、理系で英語を使った仕事がしたい方におすすめなのは海外売上比率の高い国内メーカーです。
海外売上比率の高いメーカーなら、顧客のほとんどは海外企業になります。
そのため、理系のエンジニアとして就職しても、仕事で英語を使ったり海外出張に行ったりする機会が多くなるのです。
では、海外売上比率の高いメーカーとは具体的にどのような企業があるのか、以下で詳しく解説します。
半導体業界
海外売上比率の高いメーカーがある業界1つ目は、半導体業界です。
半導体というのは、データを記憶するメモリやコンピュータの計算に使われるロジックのことを指し、パソコンやスマートフォンなどあらゆる電子機器に使われています。
半導体業界は、電子機器メーカー・半導体メーカー・半導体製造装置メーカーという3つの市場に大きく分かれています。
電子機器メーカーは、ソニーやアップルのように、半導体を使った最終的なデバイスを設計・製造しているメーカーが含まれます。
半導体メーカーとは、メモリやロジックを設計している企業を指し、インテルやサムスンなどの海外勢が圧倒的なシェアを獲得しています。
そして、半導体製造装置メーカーとは、メモリやロジックなどの半導体を製造するための装置をつくっている企業を指し、日本企業とアメリカ企業が高いシェアを維持しています。
これら3つの市場の中で、海外売上比率が高い国内企業が存在するのは、ずばり半導体製造装置メーカーです。
さきほど説明したように、半導体製造装置メーカーの顧客である半導体メーカーは、インテルやサムスンなどの海外勢が高いシェアを誇っています。
そのため、日本の半導体製造装置メーカーは海外売上比率が高く、理系でも英語を使って仕事をする機会が多くなります。
東京エレクトロン
東京エレクトロンは、国内1位、世界3位の売上高を誇る半導体製造装置メーカーです。
本社は東京の赤坂ですが、海外にも事業所や開発拠点を持っており、海外売上比率は80%を超えています。
赤坂の本社に勤務するのは、基本的に事務職や営業職などの文系の人が中心で、エンジニアは国内の工場(岩手・宮城・山梨・熊本など)に勤務します。
海外顧客のもとへ出張する機会も多く、理系のエンジニアでも英語を使って仕事ができます。
また、東京エレクトロンは2018年のボーナス支給額でランキング1位に輝いています。
業界全体として給与が高いのも、半導体業界の魅力の1つです。
アドバンテスト
アドバンテストは、半導体製造装置の中でも、設計された半導体が正確に動作するかをチェックするテスト装置を開発しています。
社員の8割以上が技術系で海外売上比率は90%を超えているため、海外拠点で活躍するエンジニアが多いのが特徴です。
アドバンテストの社員数は東京エレクトロンと比較すると半分以下ですが、その分、最初から最後まで製品に関われるのも魅力の1つです。
電子部品業界
電子部品業界とは、その名のとおり電子部品を製造しているメーカーです。
電子部品は、パソコンやスマートフォンなどの電子機器から自動車などの輸送機器まであらゆる製品に組み込まれています。
日本の電子部品メーカーは、国内外に多くの顧客を抱えており、理系でも英語が必要になったり、海外で働く機会が多いのが特徴です。
村田製作所
村田製作所はスマホ向けの積層セラミックコンデンサという部品で世界トップのシェア(40%)を誇っている電子部品メーカーです。
iPhone向けに多くの製品を輸出していましたが、最近では、自動車に使われる車載用電子部品でもシェアを高めています。
海外売上比率は90%を超えており、海外派遣や語学研修などのグローバル人材教育が充実しているのも特徴です。
京セラ
京セラはスマートフォンやタブレットなどの情報通信機器から、自動車、医療機器まで様々な製品に使われる電子部品を開発しています。
車載カメラ部門では、横浜と鹿児島の工場に加えて、中国にも工場を持っており、多くの技術者が働いています。
また、セラミックパッケージ部門では5年ローテで海外勤務も可能で、グローバルに活躍したいという方におすすめです。
ちなみに、創業者の稲盛和夫氏は経営者としても非常に有名で、その経営手法や生き方に関する書籍もたくさん出版されています。
TDK
TDKは、海外に多くの開発拠点や工場を持つグローバルな電子部品メーカーです。
海外生産比率・海外売上比率・海外従業員比率は全て80%を超えており、グローバルに事業を展開しています。
また、研究開発費が1,000億円と高いのも特徴です。
研究開発費が高いとよりレベルの高い研究ができるので、技術者にとっても魅力的ですよね。
日本電産
日本電産は、世界No.1の総合モーターメーカーです。
日本電産が製造するモーターは、パソコンやスマートフォンなどの電子機器から、家電、自動車、医療機器、ロボットまであらゆる製品に使われています。
創業当初から世界を意識しており、グローバルな事業展開によって多くの社員を海外に派遣しています。
自動車業界
自動車業界も、海外売上比率が高いメーカーが多く在籍しています。
自動車業界は、トヨタや日産、ホンダなどの自動車メーカーと、その自動車メーカーに部品を供給する自動車部品メーカーに分けられます。
いずれにせよ、海外売上比率が高く、英語を使って仕事をするチャンスが多いのが特徴です。
自動車メーカー
日本の自動車メーカーは世界的に有名な企業が多く、日本車は海外でもたくさん売れています。
海外工場で現地生産していることも多いので、海外出張に行く機会も多いです。
全体的な傾向としては北米市場の売上比率が高いですが、スズキはインドで高いシェアを誇っています。
自動車部品メーカー
自動車部品メーカーも、日本の企業は世界で高いシェアを獲得しています。
特にデンソーは、国内1位、世界でも2位の売上高を誇っており、海外の自動車メーカーからも製品が高く評価されています。
自動車部品メーカーの顧客である自動車メーカーは、アメリカやドイツ、中国などが強いため、それらの国の企業と仕事をする機会が多いのが特徴です。
番外編:社内公用語が英語の企業
最後に、番外編として社内公用語が英語の企業を紹介します。
国内企業の場合、仕事中の会話は全て日本語ですが、一部の企業では社内公用語として英語を採用しています。
日本国内で社内公用語が英語の代表的な企業は以下のとおりです。
- 楽天
- ファーストリテイリング(ユニクロ)
- 三井住友銀行
- アサヒビール
楽天やアサヒビールなどは理系の社員も多いので、興味のある方は調べてみるといいでしょう。
参考:IBASHO.
まとめ
いかがでしたか?
今回は理系でも英語を使って働ける仕事として海外売上比率の高いメーカーを紹介しました。
海外売上比率が高く、エンジニアでも海外出張に行く機会が多いのは、半導体業界・電子部品業界・自動車業界の3つです。
これらの業界には、機械系から電気電子、情報、化学系まで様々な職種の募集があります。
エンジニアとして英語を使って仕事をしたいという方は、ぜひ調べてみてください!
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